一方、大江健三郎のやうにノーベル文学賞なんかを貰つた道徳的には最惡の破廉恥漢もゐたりするわけだが、大江の不道徳なる事は松原正氏が『文學と政治主義』でとりあげて論じてゐるので多くの人に讀んでいただきたい。
posted at 03:25:36
これ、一晩で語盡すわけには行かない話なんで誤解を生ずる危險を承知で話を打切るけど、まあ、道徳を專門に扱ふ文學では、人殺しも大盜賊もしばしば主人公として選び出されて、たいへん道徳的に扱はれる、つて事はヒントとして書いておかう。
posted at 03:23:52
俺が道徳つて言ふと福島みずほみたいにその邊の教科書を持つてきて目上を尊敬しろだの何だのといつた徳目の話を始めてぎゃーぎゃー文句垂れ始めるのが左翼の常だが、全くもつて左翼諸氏には道徳の觀念が薄いのである。
posted at 03:20:46
さう、政治主義的人間がたいへん嫌ふ道徳だ。
posted at 03:15:44
善人とか惡人とか、さう云ふのは、政治的な立場で決定されるものではなく、道徳の立場から決定される事だ。
posted at 03:14:55
なぜなら、さう云ふ考へ方をする場合、右翼にとつては相手が右翼ならそいつは必ず善人であり、左翼にとつては相手が左翼ならそいつは必ず善人である、つて思考に行つてしまふから。
posted at 03:14:03
右翼が敵を左翼認定して惡黨認定し、左翼が敵を右翼認定して惡黨認定してゐる、全く意味が無い。と言ふより甚だ有害。
posted at 03:13:09
愛國心を隱れ蓑にしようが平和主義を隱れ蓑にしようが、何を隱れ蓑にしてゐても、或は隱れ蓑なんかなしであらうが、惡黨は惡黨なんだからダメ。
posted at 03:12:24
右翼と左翼とで愛國心の本家爭ひをやつたりしてゐるけれども、全く無意味でね。
posted at 03:11:36
だから、惡黨になるな、つて俺なんかは言つてゐるんだな。
posted at 03:10:11
愛國心は惡黨の隱れ蓑、つて言ふけど、この言葉の核心は愛國心の方にあるんぢやない。みんな勘違ひしてゐるけど、これ、惡黨許すまじ、つて言ひたい言葉なんだよ。
posted at 03:09:45
しかし、政治の話では、趣味が合はない人間をバカ呼ばはりして貶める事はたいへんありがちでね。
posted at 03:07:54
單に趣味が合はないだけの話だ。
posted at 03:07:38
相手が自分に賛同しないからと言つて、それをバカ呼ばはりする事は出來ない。
posted at 03:07:29
左翼が、平和主義はいいとか社会主義はいいとか言つてゐても、それはただの趣味の話でしかない。
posted at 03:07:03
結論が主觀的である以上は、ただの個人的な好みを言つてゐるに過ぎないわけで、その個人的な趣味を他人に押附けるわけには行かない、つて事。
posted at 03:06:40
言つてゐる事が客觀的でなく主觀的である以上、他人が納得しない可能性がある事は自明。
posted at 03:05:57
主觀と客觀とを分けてゐるんだから、何處にも怪しいところはない、つて勘違ひしちやふんだな。
posted at 03:05:40
これが困るのは、當人、自分が怪しい論法を使つてゐる、つて自覺がない事なんだ。
posted at 03:05:17
マルクス主義なんかはこれの典型なんだが、左翼の言つてゐる事にはこの手の怪しい論法があつちこつちで見附かる。
posted at 03:04:49
これ、前の段でどんなに正しい事を言つてゐても、自分の主觀で極附けた結論に話を持つていける論法で、Twitter邊で趣味を語るくらゐならまあ無害だけど、世の中を動かす政治理論の話なんかでうつかりやつちやふと、とても危險なんですね。
posted at 03:03:54
「戰爭そのものに善とか惡とかはないつて言つても、僕は戰爭が嫌ひですね」
posted at 03:02:43
この邊の理窟を超越したものの考へ方、日本人にはありがちでね。
posted at 03:02:01
「節操ないように見えるけど僕は結構好きなんですよね」の「けど」つて接續詞、これ、何う云ふ事なんですかね。 twitter.com/piro_or/status…
posted at 03:01:34
戰前、天皇がタブーであつたのを、戰後、平和主義がタブーにした。平和主義が天皇にとつてかはつたんだな。
posted at 03:00:48
平和主義と言つてゐるけど、科學時代以前の呪術の時代のものの考へ方をしてゐるのが今の日本人なわけだ。
posted at 02:59:33
タブーなんで、呪術に過ぎぬ。
posted at 02:59:00
戰爭と改憲をタブー化したんだな。
posted at 02:58:53
もちろん深遠過ぎて結局平和主義には理論がない。ただ「戦争するな」「戦争放棄の日本国憲法は絶対」つて非常に安直な思考につながつた。
posted at 02:58:21
さう云ふ割とかんたんな理由を左翼・平和主義者は認めたくないわけで、それで深遠なる平和主義の理論なるものを構想してしまつたわけだ。
posted at 02:57:46
まあ、大東亞戰爭で日本が大暴れしてあつちこつちの人が迷惑したから、日本には最う暴れさせるな、つて事でGHQが「日本国憲法」に仕込んだ事は明かなわけだが
posted at 02:57:00
俺らなんかは平和主義者ではないから、「戦争放棄」と云ふ制限が「日本国憲法」で設定された理由をいろいろ考へる。
posted at 02:56:16
で、平和主義者にしてみれば、「日本国憲法」の「戦争放棄」の規定は「自明」の事だから、疑ふ事まかりならぬ、つて事になつちやふわけだが、
posted at 02:55:54
日本では、戰爭をしてはならない、つて制限が、憲法の形で設定されてゐる。だから平和主義者が威張つてゐるわけだが、しかし、制限をかけるには制限をかけるべき理由と云ふものがあり、無闇に制限をかけるわけには行かない。
posted at 02:55:12
で、意志と意志とのぶつかり合ひが起きた時、何うするか、つて事なんだが、話合ひと云ふ手段が先づとられるのはさうした方がいいと人が考へたからであり、意志的な選擇に過ぎない。意志的な選擇なのだから、戰爭をした方がいいと人が考へれば、みんなでそつちに行く事もある。
posted at 02:53:56
※國内でももちろんさう云ふ事はあります
posted at 02:52:12
ところが、人間の集團がやる事だから、國家對國家の對決では、人間の意志同士がぶつかる、つて事があるんだな。
posted at 02:51:59
で、物理現象とか社會的な現象として顯れたいろんなことに對して、人間が何う應じて行くか、つて事で、國家レヴェルでは議會を通して法律を作つて行動に一定の制限をかけつゝ、行政が意志的に行動を起す、つて仕組みを作つた。それが自由主義・民主主義の體制のありやう。
posted at 02:51:07
そりや人間と云ふ存在が、肉と靈とで出來てゐる以上は、肉は肉の論理で、靈は靈の論理で動くものと考へざるを得ない。
posted at 02:49:21
自由主義・民主主義の場合、歴史に法則なんてものはなく、或程度理論的・法則的・唯物的に進んで行く部分があるにしても、或程度は人が意志的に動かして行ける部分があるものだと考へる。
posted at 02:48:36
共産主義の説いた革命つてものが、人間の意志によるものなのか、歴史的必然なのか、は、結局曖昧にされたまゝだつた。理論的にはつきりさせられる前に共産主義が死んだが、まあ、最初からマルクスによつてわざと曖昧にさせられてゐたものだから、解決なんかつくわけがない。
posted at 02:47:22
人間の意志で歴史を動かす、と云ふのに、左翼は慣れてゐないんだな。彼らには社會主義革命・共産主義革命の類しか受附けられない。
posted at 02:46:05
相變らず、左翼は史的必然論に固執してをり、歴史に必然はない、と云ふ事を理解してゐない。
posted at 02:45:01
で、自由主義・民主主義の立場ならどんな事をやるべきか、つて話になるんだが、ここで「べき」論を展開されるのを左翼はことさら嫌がる。「どんな事をやるものか」つて話にしか彼らは乘つてこない。
posted at 02:44:23
それでも何もしないわけには行かないから、みんな何かやつてゐるわけだ。
posted at 02:43:19
世の中どつちに進んで行くか、と聞かれても、そんなのわからん、としか言ひやうがない。
posted at 02:43:04
社會主義を拒否する側も反動でリバタリアニズムなんて方に行つてしまひ、そつちはそつちで單純にマルクス主義を裏返しただけの必然論を相變らずやつてゐるんで、俺は全く興味が無い。
posted at 02:42:10
で、今の日本でも、マルクスの學説そのものが死んだにもかかはらず、世の中を社會主義化すべし、と云ふ結論にはみんなすがりついてゐる。
posted at 02:40:42
ところがこの破綻したマルクスの説が長いこと命脈を保つた。世界が社會主義化し、共産化する、と云ふ結論が魅力を持つたからだ。
posted at 02:40:14
歴史は人間の意志によつて作られるものではない、社會情勢によつて作られるのだ、と言つた同じ口で、人間の意志によつて歴史を作らなければならない、と言つてゐるんで、マルクスの主義は破綻してゐるんだな。
posted at 02:39:31